ミカヌエルの誌し。

~多趣味な<ふつう>の大学生よるブログ~

努力しない生き方【引き算的思考】【本】

最近、大学のゼミの時間に『努力』というものについて話し合う機会があった。

 

努力がいいか悪いかとか、努力ってそもそも何なの?とか、努力って主観的努力と客観的努力があるよね等々……。

 

中高時代運動部に所属していた私は、もちろん『努力』という言葉について考える時期はあった。

 

で、そんな「『努力』ってなんやねん」(純広島人じゃけぇそんな言い方はせんってのは置いといて)って時期に出会った本がこれから紹介する桜井章一著『努力しない生き方』。

 

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本の情報

タイトル:努力しない生き方

著者名:桜井章一

出版:株式会社集英社

発行年:2010年3月23日第一刷,2010年4月13日第二刷

努力しない生き方 (集英社新書)

努力しない生き方 (集英社新書)

 

 

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目次

はじめに

第一章「努力しない」から、いい結果になる

努力しないー力が入ったら疑え/持たないさいー持つほどに不自由になる/得ない/「得る」ことは「失う」とである/恨まないー上手な諦め方は生きる力を生む/壁を越えないー壁は上に乗るといい/頑張らないー頑張ると柔らかさを失う/悟らないー悟らぬうちが花/苦しまないー期待しなければ苦しくならない/隠さないー賢く見せるのは賢くない

第二章「何もない」から、満たされる

満たさないー「何もない状態」は豊かである/才能を磨かないー「生きる」という才能があれば十分だ/休まないー仕事が休みになる/相手を読まないー分析したらそこで終わりになる/「絶対」を求めないーアバウトなほうが的を射る/格好をつけないー「 」をつけないことが、格好いい/プライドを持たないー誇りはうつむき加減に持つ/覚えないー知識は足すより引いてみる/急がないーゆったりするとものごとを鋭くつかめる/正さないー部分だけ正すと元に戻る/意味を求めないー意味のないところに可能性がある

第三章「つくらない」から、いいものが生まれる

つくらないーつくると嘘が入る/「裏のない人間」にならないー表だけで生きるとおかしくなる/軸を一つにしないー360度回転する軸を持て/尊敬しないー尊敬は学びの機会を奪う/よいことをしないーよいことにとらわれると悪を生む/他人事にしないー他人事は自分事である/否定しないー嫌なものも自分の中を通してみる/健康を求めないーー過度な健康志向は病である/安全・安心を求めないー安全な社会は生きる力を弱くする/貫かないー多様性を生きるとキャパも広がる

第五章「計算しない」から、負けない

計算しないー計算しないほうが勝つ/テクニックに頼らない―テクニックだけだと行き詰まる/エネルギーを抑えないー出せば出すほど湧いてくる/見ないー聞くことで相手が見えてくる/運を求めないー運を意識する人に運は来こない/立ち止まらないー「休む」も「動き」の一つ/集中しないー集中は丸く広げていく/育てないー「育てない」から上手くいく/刺激を求めないー文明の刺激は感覚をおかしくする

あとがき

 

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こんな内容

 

 

我々が努力して目指す先にあるものは、たいがいお金や名誉や資格や勝利などといった「力」である。だから余計に「努力」は力の入るものになってしまうのだ。

 

              努力しないー力が入ったら疑え

 

ピッチャーが投げた球を打ち返したいっていう純粋な欲求に任せて打てば軽々と打てるのに、ここで打たなきゃチームに迷惑がかかるとかこんなチャンスで打てないようじゃあ人生のチャンスもつかめないよなとか余計なことばかり考えると固まっちゃって手が出せなかったりするんだよね。結局無駄な力が入るときって、他人の眼とか名誉(人生のチャンスをつかみたいってのも言い換えれば名誉を手にしたいってことだよね)とかを気にしすぎちゃってるんだよね。

 

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遊びの感覚が入ることで、仕事をしながら同時に「休む」こともできるのである。だから年がら年じゅう自分では休んでいる感じがする。仕事をした後にわざわざ休む必要などないのだ。

 

                 休まないー仕事が休みになる

 

大学生の私はアルバイトをしているんだけど、あんまり頑張ってお金を稼いでるって感じはしてないんだよね。というのも、店員さんが頑張っているお店に行きたい人っているのかな?って思うから。特に接客業は、頑張らないほうが自分も楽だし意外とお客さんも気持ちよかったりするんじゃないかと思うんだよね。

 

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人は自由になりたいとき、さまざまな決まり事やルールなどの制約から自由になることを夢見る。しかし、考えてみてほしい。たとえば、麻雀でもほかのゲームでもルールがあるからこそ成り立っているのであって、ルールがないところに麻雀やゲームは成り立たない。ゲームを楽しむにはルールが必要なのだ。

 

             自由を求めないー自由はルールの中にある

 

どれだけ自由を求めても、この地球にいる以上人間同士のつながりから完全に自由になることはできないし、その状況が達成できたとしてもそれはある意味で社会的な“死”を意味するんだよね。だから、今ある状況をルールだと受け入れて、ゲーム感覚で解決していく姿勢がどんなときも大事だと思うんだよね。

 

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健康そのものが目的やテーマであるかのような過剰な健康志向は、ある意味、不健康なことである。それは健康病という心の病のようなものだ。

 

             健康を求めないー過度な健康志向は病である

 

健康でいなきゃってことがストレスになって、生活に支障がでたんじゃあ仕方ないよね。どうせ遊ぶならスマホゲームじゃなくって自転車でコンビニめぐりゲームをしようとか、ちょっと肉禁止ゲームを始めてみようとか、そんな感じのゲーム感覚なじゃいと続かないよね。結局、健康でいるコツってあまり健康であることを自分に課さないこと。不健康よりは健康がいいよねってくらいがちょうどいいんじゃないかな。

 

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エネルギーというのは気分が乗らないからといってあまり出し惜しみしないほうがいい。エネルギーは出せば出すほど湧いてくるものだ。

 

           エネルギーを抑えないー出せば出すほど湧いてくる

 

目の前のことに全エネルギーを注ぐ、すごく大事なことだよね。いろんなことがうまくいかないときって、悩みとか他の人の眼とかに気をとられて目の前のことに集中できてないことが多いんだよね。一回、悩みとか他人の眼とかに分散しているエネルギーを“今やっていること”に集中させることが大切かもしれないね。

 

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 <追記>

 

○○しない生き方。

 

この引き算的思考って、ミニマリストと共通する考え方だよね。

引き算していくことで、大切なモノだけが残る。

名誉とか他人の眼とかを削ぎ落していくことで、無駄な力が抜ける。

 

「努力しない生き方」は、言い換えるとミニマリスト的生き方なのかもしれないね。

 

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 <今日の一言>

 二輪民大学生にとってヤマトの集荷サービスはありがたい